2010/09/02

The Power of Ten



一度でも良いので見てみたいもの。まずはジェームズ・タレルのローデン・クレーター。タレルは光の芸術家で去年知って以来すっかり虜になってしまった。そんな彼の一生涯の大作品である、クレーターを利用して作り上げた天文台がローデン・クレーター。豪傑ですよね。セスナで何ヶ月も理想のクレーターを探しまわって、ついに見つけてその土地の持ち主から何ヶ月も交渉して買い取って、何年もかけて地ならししているんだから。2012年公開と言う事なんだけれど、進み具合はどうなんだろう?全身で宇宙を感じる為の天文台だそうで、観光名所なんかになってしまったらもうダメなんだろうなあ。無人の今の姿こそ見てみたい。

もうひとつはカール・セーガンに「世界一壮大な展示」と言わしめたジョージ・エイワドという建築模型作家の製作した極めて精密で壮大な宇宙の模型The Awad Power-of-Ten Model。それがどういう物なのかと言うと、文章を抜粋すると

『まず地上の風景から始まって、視野に入るスケールが10倍ずつどんどん大きくなって行く。それにつれて我々の目の前に、地球の全景、太陽系、銀河系、そして広大な宇宙が次々と姿を現すのだ』

そんな模型をしばし想像する。インターネット上でさすがに画像の1つや2つあるんじゃないかと探したけど、さっぱり出てこない。何故かと言うとあまりにも壮大な模型のため、それを展示するスペースを提供出来る博物館が無く、梱包されて倉庫に眠っているそうなのだ。と言う事はまず、死ぬまでに見られるかどうか分からないんだなあ、と思うともう想像の方が膨らんでしまう。いつか皆の目に披露される日が来るまで、多いに想像で楽しませてもらうしかない。

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